Happy Village Farm(ハッピービレッジファーム)は、長野県松本市波田(はた)にある「トマトと個性派野菜」を育てている農園です。オリジナル品種「ゆめみそら」「茜空」トマトや「中福(なかふく)」南瓜、「信州黄金蕪」などの個性派野菜と信州在来の鞍掛豆・黒大豆を育てています。
☆たね・つち・結ぶ野菜の物語
Happy village farmでは、作物それぞれが持つ個性と信州松本平・波田の風土を大切にしながら、野菜の生きる力を引き出す栽培を心がけ、料理する方のインスピレーションや食べる人の喜び・楽しみにつながるような農産物をお届けしています。
作物の「たね」は、栽培環境に応じて能力を発揮し、人間とのつきあいを通して、常に姿を変え、人との距離のとり方も変えながら、命をつなぎ続けてきました。作物にとっての自然とは人間とつきあいながら変化し続けることと言えます。Happy village farmでは、畑に適した品種を選び、各々の品種に適した育て方を心がけ、またオリジナル品種の自家育種・自家採種を通して、地域や栽培環境に適した品種を育て、「たね」の歩みをつなげて行きます。
畑のつち(土)にはたくさんの生き物が住み、地域の自然環境の一部をつくっています。地球上に2つと同じ環境はなく、畑は1枚1枚みな個性的です。「耕す」とは語源から言うと農そのものです。田畑を耕すとは、人間だけが行うものではなく、作物とそこに住む生き物たちとともにその畑固有の農的自然(生態系)をつくっていくことです。それは全ての農業に備わる働きであり、耕し方に種々の方法があるだけです。Happy village farmではその畑・その作物に合った耕し方を追求し、土を豊かにし、信州の田園風景を守っていきます。
栽培とは「たね」と「つち」を結ぶことです。農法とは栽培の営みを繰り返し、また繰り返し続けられるように法則を見い出し、耕し続けることです。人間とともに歩んできた「たね」のなかの自然と、その畑の「つち」の自然を、どのように結んでいくか、何がそこで展開するのか・・・・・。「たね」「つち」そしてそれを「結ぶ」営みのストーリー(物語)が野菜や豆たちに詰まっています。農産物は食べる自然の物語です。
☆具体的な栽培手法について
Happy village farmの作物栽培は、豆類とカボチャやキャベツなどの露地野菜では化学合成された殺虫剤・殺菌剤、および全ての除草剤を使いません。ハウス栽培トマトは天敵(アブラバチ、ツヤコバチ、カブリダニ、テントウムシ)たちを殺さない限定された作用をもつ殺虫剤と微生物資材を使っています(IPM技術)。
適正な使用であれば、農薬や化学肥料が農産物や田畑を汚染することはないと考えていますが、Happy village farmでは、畑の自然を育てていくうえで、作物や生き物たちのチカラ・働きを弱めてしまう薬剤や資材への依存体質になるような選択はせず、逆に不調をきたしている作物を救い、畑の自然循環を高めるためには利用するというエシカルなスタンスで捉えています。具体的な栽培技術が知りたい場合はメッセージでご質問をお願いします。
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ロゴマークデザイン/安達茉莉